フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオ深夜便

NHKが夜中に放送している「ラジオ深夜便」。
そんなに聴取率がいいというわけではないかもしれないが、聞いたことがあるという人は多い。
深夜の人気番組として、お年寄りの間では話題だったりする。
何しろ、中年以上で夜中にラジオでも聞きたいなと思っても、若者向けのワイワイうるさい番組しかなかった。
FM東京系の「ジェットストリーム」が終われば、もう聞く番組はない。
ちょっと寂しい、そう思っていた時にふっと始まったのが「ラジオ深夜便」だった。
懐かしい音楽、自分が青春を送った時に聞いた曲がさりげなく流される。
喋り手も、自分と同じ世代の、おちついた話ができるアナウンサー。
明け方になると、コメンテイターがじっくりと人生を語ってくれたりする。
自分と同じ世代の人とラジオを通じて触れ合える、そんなホンワカとした気分になれるのが「ラジオ深夜便」だ。
いわゆる、ワンアンドオンリーである。
最近、TBSが聴取率調査で1位になるようになったが、その一番の理由はリスナーのターゲットを中年にしたということにあるような気がする。
政治の話であったり経済の話などが中心になったりする。
人生を語ったり、長く連れ添った妻に「ありがとう」を言うだけの番組があったりする。
いつまでも若い人相手にラジオをやっている時代ではないのだ。
さて、コミュニティFMはどうだろう。
一体、誰に向かって放送しているのか。
自分達は、本当にワンアンドオンリーな放送ができているか。
ビジネスの話はまずそれができてからだ。