フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

リスナーの姿は見えていますか?

コミュニティFMでも普通のラジオでもそうだが、番組を作っている側で一番大事なことは、聞いているリスナーの姿が見えているかどうかだ。
家事をしながら聞いている人もいるだろうし、車に乗りながら聞いている人もいる。
深夜放送になると勉強しながら聞いている人も多いだろう。
で、ここで作り手が考えないといけないのは、どんな人にも聞いてもらえるような最大公約数みたいな番組の進行は止めた方が良いということだ。
できれば、相手はこうして聞いていると仮定して番組を作った方が良い。
車を運転している人はこうだろうな、と考えて話題等を紹介する。
音楽も車を運転しながら、一緒に口ずさんでしまうようなものを選ぼう。
いわゆる一点突破という考え方だ。
どんな人にも楽しんでもらおうなんて思うのはかまわないが、結果的にはそうならないのが現実なのだ。
そりゃ、芸でもあれば、どんな人にも対応できるかもしれない。
いわゆるJIS規格みたいな芸である。
しかし、そんなことできる人なんかほとんどいないだろう。
ならば、狭いターゲットに向かって決め打ちして行った方が、まだ支持は得られるのではないだろうか。
まずリスナーの姿を想定しよう。
そして、その想定されたリスナーに向かって、ありったけのメッセージを届けよう。
そんな貴方なら、きっと気に入ってくれると思われる曲を選ぼう。
それで1通でも、リスナーから反応が帰ってきたら、それは小さな成功だと思うようにしよう。
千里の道も一歩から、初めから走り出したところで、誰もついて来てはくれないから、気をつけてね。