フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

幻想か夢か

放送局に就職しようと思ってもなかなか入れない。
私なんか、たまたまFM局に入社できたが、それも当時はまだメジャーな存在じゃなかったからだろう。
競争率は100倍以上。
しかも、コネ入社が横行している世界である。
よほど、頭と運がなければ放送局には入れないと思った方がいい。


それでも、放送局に夢を描く人は後から後から生まれて来る。
専門学校は大量の放送局志望者をかかえ、高い金とひきかえに放送マン教育などを施している。
だが、出口の向こうには何もない。
卒業者に見合った放送界からの求人なんて微々たるものである。
ほとんどの志望者は、行き場を失う。
それを、しばし受け止めてくれるのがコミュニティFMなのかもしれない。
ボランティアでもいい、いればそのうち正社員の道が開けるかもしれないなんて幻想を抱くのだろう。
だが、コミュニティFMは今のままでは、どう考えても拡大再生産の方向へは行かない。
ビジネスモデルが成立していないのだ。
そんなところへ、夢だけで足を踏み入れるなんて、私は推賞しない。
幻想はどこまで行っても幻想なのだ。
夢のようには、それはふくらまない。


男なんてシャボン玉〜♪
それは悲しきバブルの調べなのである。