フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ハコものFM2

しかしねえ、私もそうだけど、コミュニティFMをわかっている人は、さんざん新しくできるコミュニティFMに警告を発しているわけだが、どうも結果的に無視されてしまう。
あげく、開局して同じような状況に陥り、同じような理由で能力なある人材をどんどん離反させてしまう。
一度、思い込んだら諫言に耳を貸さなくなるということなのかもしれない。
儲かるのは、機材の納入業者とかコンサルタントばかり。
機材に金をかけるな、人材に金をかけろ、という私の声も空しく響くばかり。


コミュニティFMなんか、そんな立派なものじゃないと一度思ってみないといけない。
リスナーなんていると思ってはいけない、すぐにスポンサーがつくなんて思ってはいけない、第一肝心の電波なんか20Wぐらいじゃ大して飛びはしないのだ。


つげ義春に「池袋百店会」という作品がある。
映画「ゲンセンカン主人」にもエピソード的に挿入されていたが、早い話、文筆家や漫画家が集まって、雑誌を作ろうと言う話。
池袋の商店から金を集めて、面白い雑誌にしようという志はいいのだが、結局だれも営業をまともにできない。
みんな、文章や漫画を書くことにばかり神経が行き、営業の大変さから逃げよう逃げようとするのだ。
あげく、ほとんどスポンサーはとれず、その筋の目端の聞く連中に金を持ち逃げされるというストーリーだった。
コミュニティFMも基本的にこれと同じ構造だ。
番組を作る側に回りたい奴ばかりで、営業なんかできればやりたくないでは、そんなの商売とは言えない。
極端にいえば、番組を作る奴なんかいらない、営業できる奴さえいればコミュニティFMは維持できるのだ。
番組を作りたいから、コミュニティFMを作るなんてスタンスでは破綻は必死、私は心からそう思いますね。