フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

自明のこと

放送局は、番組の制作担当者だけで成立するわけではない。
私がいたFM局は、制作に携われるのは社員の20〜30%。
後は総務だったり、営業だったり、技術だったり、事業担当だったりするわけだ。
つまり、まともな放送をするためには、番組を作るものばかり重視してもだめだということがよくわかるだろう。
だが、コミュニティFMの状況はどうか。
誰でもが、編成マンであり、営業マンであるなどと書いてある手引き書もある。
確かにアメリカにはエアーパーソンというものが存在した。
自分で番組を制作し、それを売りに歩く、それがエアーパーソンなのだ。
だから、コミュニティFMもそれをまねろとでも言うのだろう。
しかし、基本的なメディアの構造が違うのだから、それをそのまま持ち込んでも通用しないと言うことは、誰でもがよくわかっていることだ。
映画「ブルースブラザース」で、カントリーしか聞かない連中の前で、R&Bをやりはじめて酒瓶を投げ付けられる場面があったと思うが、やはり、臨機応変に「ローハイド」(あれは本当にカントリーと言えるのか疑問だが)を歌う才覚がコミュニティFMにもあってもよさそうなものだ。


閑話休題
繰返しになるが、営業はいやだ、番組制作だけがしたい、なんて言う人はコミュニティFMなんか絶対にやらないほうがいい。
努力しないで出世する方法なんかないのと同じように、自分のやりたいことだけやって、会社を成功させようなんて虫がよすぎるのである。
地を這いつくばって、営業するぐらいの覚悟がなかったら、コミュニティFMなんか維持できるわけがない。
とにかくまず営業の基本を学ぶところから始めないと。
明日から、そんな話を簡単に紹介しよう。