設備は一流 技術は三流
コミュニティFMは得てして、「設備は一流 技術は三流」みたいな結果になる。
放送局はこうあるべしみたいなイメージに、実態がついていかないという現実があるからだろう。
設備に金をかけれるのに、どうして人に金をかけられないのか。
無理もない、これも日本の公共工事の悪しき影響なのだ。
私がミュージカルをプロデュースして、地方にその作品を持って行ったことがある。
3000人の収容力がある巨大な施設(ホール)がその日の会場だった。
広大な舞台、そでもゆとりがあるし、天井も高く、バトンも何本も釣られていた。
一体、こんな豪華な舞台、何に使うのか?
オペラでも毎日やるなら、こんな素晴らしい場所はない。
しかし、こんな地方都市にやってくる歌劇団なんかあるか?
第一、毎回3000人も集められるのか?
会館の人に聞いてみた。
ここは、どんなイベントに使われているのですか?
答えを聞いて愕然。
一週間に2回使えば良い方で、どんなイベントと言われても。
ほとんど閉鎖されていると思って下さい。
施設の警備要員は2人いますが、会館の管理用員は普段は誰もいません。
日本のハコモノ行政ここに極まれりだ。
ハコを作る金は国から補助金という形で下りて来る。
で、後は誰かが(NHKとか)コンテンツを持って来るはずだ。
持ってきたものを、管理していれば良い。
これで地方文化は万々歳。
設備は一流 技術は三流。
つまり、コミュニティFMも意識的には少しもこれと変わらないということだ。
明日もこの続きをもう少し。