フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの立ち上げ

コミュニティFMの立ち上げには、幾度なく立ち会った。
皆さん、とても良いことをおっしゃっていた。
綺麗な日本語を取り戻します、最低限それだけはやりたいと言った人。
本当のラジオ局とはどういうものか、それを私はここで実現しますと言った人。
若者が本当に聞きたい曲はこれだ、強くそれを主張したいと言った人。
その志は尊いと思った。
だが、貴方一人の力でそれをやるのは無理だよと、私は常に語りかけたつもりだった。
放送局ができれば、こうなるはず、ああなるはず。
そこに描いた世界は、夢としてはよくできている。
だが、所詮、夢は夢としか言い様がない。
ひとりで描いた世界は、結局ひとりでやるしか実現出来ない。
あなたの24時間を、コミュニティFMに捧げるつもりかもしれないが、なら貴方自身はいつ休むの?いつ寝るの?
あなたの描いた世界を、他のスタッフにやってもらうには、そのディテールを説明しなければならない。
しかし、そんな余裕があなたにあるか?
たいてい、ディテールの説明はなし、あなたの描いた世界とやらをスタッフに押し付けるしかない。
おれの世界はすごいのだ、俺はプロなのだ、お前らは俺の言う通りにやっていればいい。
そして、優秀なスタッフの離反が始まる。
あなたとは、やってられません。
何が間違っているのか?
おわかりだろう、脳内で作り上げた世界は、人に説明することは大変なのだと言うことを。
まず作らないといけないのは、局内のコンセンサス。
放送の基本、骨組みだということを。
設計図の書き方から勉強しなおした方がいい。
絵の具を振り回して、まわりに迷惑をかけるのはやめておいたほうがいいということだ。