フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

総務省ラジオ研究会ー最終回

昨日、総務省で「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」が行われ報告書がまとめられた。
私も傍聴させてもらおうと思っていたのだが、野暮用で行けずちょっと残念だった。
当日の模様、報道発表がなされるだろうと思ったが、数社からサマリーが紹介されている状態にとどまっている。
毎日新聞を一部引用すると。


総務省はV−Lowに既存メディアを割り当てず、新たな使い道を検討するとしていた。しかし、ラジオ各社の経営が厳しい状況にある一方、災害時の情報源としての役割を強く期待されていることから、デジタル化でラジオを活性化させる必要があると判断した。地域性の高い番組作りを支援するため、首都、近畿、中部の3大都市圏単位と県単位での放送に加え、コミュニティー放送の枠も用意した。
何かわかったような、よくわからないような話である。
文化通信さんのtwitterでは「総務省はV−Lowに既存メディアを割り当てず、新たな使い道を検討するとしていた>初耳」とあった。
同感である。
既存メディアが跳梁跋扈していたというのが事実、V-Lowはもはや既得権の塊みたいなものだった。
で、毎日新聞は、結局既成ラジオ局の今後の経営も考えて、県域放送を主体とした今のやり方を認めるというニュアンス作りをしているのだが、私的には「何だ、結局アナログの権利をそのままデジタルの世界に移行させるだけか」という印象を持ってしまうのだ。
ひとつあるのは、県域局は地域の放送を50%以上流さないといけないという制限で、JFNの反対がある中で今後どうなるのか、注目されるところだ。
さて、コミュニティFMにとっては、最後の「コミュニティー放送の枠も用意」というのが少し気になる。
プライオリティー的には一番最後になってしまうかもしれないが、地域放送としてのコミュニティ・デジタル放送、一体どういう形態がありうるのか、私もこれから考えていきたいと思っている。
電波並びにに施設使用料がいくらになるのか、まさか1局年間1億円なんてことにはならないと思うが、年間1千万でも経営的には厳しくなる。
今後も注視していきたい。


毎日新聞の記事
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20100706ddm002040027000c.html


後は、ラジオNIKKEIさんの記事が待たれるところ。