フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

Inter BEE 続きの続き

ZETTAというシステムは、旧来のようなAPMが不要であるとするならシンプルだけに選択肢に入るかもしれません。
ただ、それとGセレクターとをセットにされた場合、対応しきれない局もあるような気がします。
セレクターは、単なる自動選曲プログラムですから、データベースは含まれていません。
音源ファイルも含めて、データを用意するのは各局になります。
それに、感性の属性を各局が独自に入れる必要があるので、選曲ディレクターとしてのセンスがないともてあますかもしれません。
元々、セレクターはアメリカでは当たり前の存在である選曲ディレクターを、マシーンに置き換えるシステムでした。
これにより、何人かの選曲ディレクターをリストラする、あるいは合理化するためのプログラムなのです。
日本には、選曲ディレクターという考え方はあまり普及していないため、セレクターを導入したとしても切れる人件費はそれほど大きくはないと思います。
コミュニティFMに使うとしたら、現在衛星放送の再送信に頼っている部分をセレクターに置き換えることでしょうが、再送信の費用は今では大した額ではありませんから、合理化に使うにはリスキーな面もないとはいえません。
しかも、システムはリース仕様であり、その額も聴取可能人口とリンクしているみたいなので、今より費用が安くなるかどうかは何とも言えないのではないでしょうか。
ただ、ワークショップでも説明がありまししたが、iphoneを使ってCSRAコミュニティFM連合のインターネットラジオ)加盟のラジオが聞けるようになれば、別のビジネスチャンスは生まれるかもしれません。
フライトシステムコンサルティング社が、各コミュニティFM局に金銭的負担を与えないで開発していくらしいので、湘南ビーチFM木村太郎さんは是非期待してほしいというメッセージを残されておられました。
湘南ビーチFMさんは、アメリカのクリアチャネルを一つのお手本とされておられるようなのですが、できればコミュニティFM同士がクリアチャンネルのようにデータファイルの共有(音源・音声ファイルを含む)ができるというところまで状況を変えることができるのなら、このシステムの可能性は見えてくるのではというのが私の率直な感想です。


さて、当日会場で「ミスター・コミュニティ」ことKさんに声をかけられました。
今は、戸塚のコミュニティを少しやっておられるそうです。
課題は、コミュニティFMの同時ネットワークの構築らしいのですが、FTPサーバによる共有が精一杯かもしれません。
バラ色の話はまだ少し遠そうです。