フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

我慢していれば、何とかなる・・かな。

シベリア抑留を歌った、「異国の丘」という歌がある。(吉田正作曲)
その一節が、「我慢だ待ってろ、嵐が過ぎりゃ 帰る日も来る 春が来る」。
今のラジオ業界に言いたい、今無理をするな、無理をすればそれだけ死期を早めるだけだ。
強制労働では、消耗したら負けだ。
最低限の消耗にとどめる、それが生き残る最高の戦術なのだと思う。
我慢をするというのは、秋に木が枯葉を落とすようなもの。
冬の風と冷たさに耐えるために最大限の防御をする、それが葉を落とすということなのだと私は思う。
ラジオは構造不況業種だと言われている。
構造的にダメな業界は、何をしてもダメというのも事実かもしれない。
それを打開しようとして無駄な努力をするのが、一番死期を早めることにつながる・・かな。
とにかく今のラジオ業界、基本は我慢するしかなない。
この3月、ラジオから撤退するクライアントが続出している。
理由は、広告宣伝費の大幅カット。
今大々的に宣伝費をつぎ込んでも、消費が減退している局面ではモノが売れない。
ならば、過渡的に宣伝費をカットし、消費が拡大するまで我慢する、それがクライアント側の意思と考えてよいだろう。
クライアントが我慢する以上、ラジオ業界も我慢するしかない。
耐えていれば、いつか春が戻ってくる、本当に力を発揮するのは、その時からでいい。
一見、正論みたいに見えるこの意見。
でも、これがデフレスパイラルに巻き込まれているだけだとしたら、我慢すれば、ますます縮小再生産の最悪モデルになりかねない。
要は見極め。
それをラジオの経営者が的確にできるかどうか。
基本は我慢、でもいつでも打って出る用意はしておく、それが今の私の意見。
コミュニティFMも、とにかく我慢の先に光明を見出すしかないと思うのだが。