フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

マルチメディア放送?

しばらくデジタルラジオ関係の情報から離れていたので、最近どうなっているのか全くわからない状態でしたが、今日、久しぶりに説明をしてもらいました。
そうですか、もはやデジタルラジオなんて言っちゃダメなんですね。
総務省は、アナログテレビの跡地は確かに現ラジオ業界にも開放するが、そこで放送するのはデジタルラジオじゃない、マルチメディア放送なのだという姿勢らしいのです。
うわあ、ラジオの世界だけで育ったものには、わかりにくい表現だなあ。
9/2の日経ニューメディアには「FM東京などが想定する2011年以降のマルチメディア放送の姿」という記事がありました。
それによると、TFMはもはやVHF帯のLow(1〜3ch)18MHZ幅で勝負することに決めたようです。
V−Highは、携帯電話陣営に任せる、どう考えても携帯電話に対抗できる設備投資費用はかけられないということのようです。
V-Lowだって、何百億の投資費用が要ります。
とにかくTFM(JFN)は、新規参入業者を巻き込みながら、デジタル放送の世界を領導しようとしているのでしょう。
TFMは、現在DRPのA会員から離れ、東京の他局と決別した形になっています。
他局は、そのDRPと連携しながら、別に関東の6局でLLCという合同会社を設立しました。
DRPの実績を根拠に全国のハード施設を押さえようとしているのでしょうか。
それに対するTFMのカウンターアクトみたいなものが、今回の日経ニューメディアに書かれています。
JFNグループとしては、ハード事業者およびソフト事業者として参画を目指す。そのうえでハード・ソフト分離型の免許制度に基き、一定の帯域はほかのラジオ事業者によるデジタルラジオ放送や、新規事業者も利用できるようにする。」
ハードとソフト部門を支配して、LLCやNHKにはその一部を分けてあげてもいいよというスタンスに見えます。
もう勝負はついた、こちらは新しく参入しようという事業者を押さえ済み、総務省との調整もほぼ終っているので、今さらLLCが何をしようとしても、もう遅いよとでもいうのでしょうか。
我々のやろうとしていることはマルチメディア放送デジタルラジオはその一部にすぎない。
1セグだとか3セグだとか、もはやそんなことはどうでもいいのだ。
これから13セグメントを使って、どんなマルチメディア放送ができるかの戦いである、ま、そんなニュアンスでしょうか。
ほんのしばらく違う方向を見ていたら、えらいことになっていますねえデジラジの世界は。
コミュニティFMにかける夢の話を書く気力を失ってしまいました。