フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

情報

昨日の朝日新聞に「地域FM9局が共同ネット配信へ 100局結集目標」という記事が出ていた。
http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200805170123.html
冒頭だけを引用すると、次の通り。


地域密着のラジオであるコミュニティーFMが6月、番組をインターネット配信するための大連合をつくる。札幌、埼玉、神奈川などの9局が共同サイトから各局の番組を配信。秋に18局、数年中には計100局の結集を目指す。課題だった著作権処理は著作権団体側と合意にこぎ着けた。
 広告収入の確保に苦しんでいる各地のコミュニティー局が大同団結してネットに進出することで、各局とも放送区域内の電波の届かない「難聴取地域」を解消できるほか、海外も含めた区域外に新たなリスナー(聴取者)を得られるため、新規ビジネスが生まれる可能性もある。
コミュニティFMネットラジオ専用のポータルサイトを作り、それでビジネスを生み出そうとしているように読める。
記事によれば、主宰するのは木村太郎氏。
「各局が1サイトから配信することでコスト削減できるうえ、互いに番組で競い合えれば刺激にもなる」と話しているという。
確かに、100局もコミュニティFMが集まれば、何らかのマーケティング・ビジネスも考えられよう。


と、ここまで一応書いたが、多分これを読んでおられるコミュニティFM関係者は、今ごろ何故朝日新聞が取り上げたのだろうと思われるかもしれない。
9局が共同配信を始める程度では、前とそれほど状況は変わっていないのではと指摘されるかもしれない。
こういう試みは肯定すべきことであり、そこから何か生まれる可能性もなくはないとは思うが、わざわざ記事にするようなことだろうか。
ビジネスモデルを提起してからでも遅くはないだろう。
とりあえずのサイマルラジオのサイトでは、そこから何も見えないのは相変わらずだからだ。
100局、本当に集まるのですか?(集まるためのインセンティブはどこにある?)
皮肉なことにこの記事から、私はひとつのことを知ってしまった。
木村さんの葉山のコミュニティFM、売上は約6千万円で、人件費、家賃などを引いた後の利益は160万円。木村氏ら役員は無報酬という事実を。
どこも大変なんだなあ。