フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

67.1%のリスナー

エフエム東京など全国の民間FMラジオ53局とKDDIは24日、桑田佳祐のライブを3月23日に全国の民間FM局で生放送するという発表があった。 
携帯電話業界で最も音楽に力を入れているKDDI(au)が全面提供するようだ。
これにより、携帯でFMを聞く若者を増やそうというのだが、ま、そういうキャンペーンがあってもいいとは思う。
3月は、携帯電話業界にとっては一大戦場である。
音楽聞くならauというイメージの定着をはかろうというのだろう。
なにしろ、ソフトバンクが打ち出した学割は相当の敵になるはずだから。
ただ、少し気になるのは、次のような記事。


エフエム東京の後藤亘会長は「FMラジオのリスナーの67.1%は、自動車内や外出時など(移動中)に聴いており、携帯との関連性は大きい」と説明した。


FMのリスナーは、あまり家でラジオを聞かないと言っているのに等しいと思うのだが、そんなことを言っていいのだろうか。
女性のリスナーというと、家事をしながら聞いていたり、事務所で仕事をしながら聞いていたり、美容室などのFMをBGで流しているところで聞いていたり、家で化粧しながら聞いていたりしているというイメージを主張してきたのではなかったか。
女性はFMをあまり聞かないと言っているようなものである。
何しろ、固定ラジオで聞いているのはリスナーの32.9%だと言っているわけだから。
そのマイナスイメージを携帯電話で補うことがどこまでできるのだろう。
ラジオ付き携帯電話は、確かに1800万台を今までに出荷したかもしれない。
しかし、携帯電話でFMを聞いている人に、街でどれだけ出会うだろうか。
ワンセグを見ている人だって、それほど多くはない。
KDDIへの配慮で言ったのかもしれないが、私的にはちょっと愕然としてしまったわけだ。
67.1%のリスナーは外出時にしかラジオを聞かないと思われるのはどうなのだろう。
ただ、この数字が絶対的に正しいかどうかはよくわからない。
数字を持ち出される時には、慎重にされたほうがといいのでは思わないでもないのだが。