フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

2008年の展望・4

B-WAVEの電波法違反事件は、正直あきれてものが言えません。
国民の共有財産である電波を預かっているのですから、他の企業にましてコンプライアンスが必要だと思うのですが。
コミュニティFM全体がバカにされるのではと危惧する次第です。


さて、そういうネガティブな話よりも、ポジティブな2008年のラジオの展望を書いてみたいと思います。
各局の社長の訓示を伝え聞く限りでは、AM局は比較的前向きに現状をとらえておられるようです。
ラジオにはまだまだ可能性がある。
アグレッシブに現実に立ち向かっていこうという意志が感じられました。
FM局となると、少しあいまいになるようです。
音楽産業の相対的な地位の低下が、FM局の業績に直結しているのは確かかもしれません。
音楽産業にはこれ以上頼れない、新しいFMクライアントを模索しないと業績のアップは望めないと考えるのも当然でしょう。
TFMとなると、問題はデジタルラジオ、それも金食い虫の3セグ放送です。
正直言って、あまり聞いてもらっていません。(見ていないともいえますが)
今日、私のスタッフが、「au、解約しましょうか、契約の1年すぎましたから。」と聞いてきました。
デジタルラジオを聞くために、事務所で買った携帯電話です。
1年たったので、契約解除してもペナルティはつかない、誰もあまり聞かない(見ない)ので要らないでしょう、というのです。
そうか、もう1年以上過ぎたんだなあと感慨にふけりました。
OTTAVAが若干話題にはなっていますが、インターネット同時放送というのも寄与しているのでしょう。
TFMは、独立放送ですから、どうしても露出が限定されるといいますか。
しかも、3chも毎日毎日、経費をかけて制作している。
人件費だけでもバカにならないだろうなと同情してしまいます。
デジタルラジオ、頭の痛い問題です。
大阪では、FM大阪がTFMの放送をそのまま受けて放送していますが、その他のラジオ局は共同で番組を作り、それぞれのチャンネルでリピートしています。
やる気はあまり感じられません。
一体、これは何のための放送なのでしょうか。
作り手側の意志が伝わってこないから、聞く側は選択する術がありません。
明日も聞こう、来週も聞こうというモーティベーションをどこに求めたらいいのでしょうか。
確かにOTTAVAには、それがあります。
私は別に毎日聞こうとは思いませんが、BGがわりに聞く人もおられるはずです。
作り手の意思、ラジオはまずそれを明らかにすることが重要だと思います。