フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ハイブリッド放送とIPラジオ 続報

昨日、J-WAVEなど独立系FM局がIBOC方式を採用したハイブリッド放送を提案したことに触れたわけだが、関係者に少し実際の話を聞いてみた。
その人は技術系の放送マンなのだが、IBOC方式は既にDRPでも研究し総務省にも相談していたが、基本的に否定されたという経緯があるので、今回のJ-WAVEの提案に対しては懐疑的だという。
総務省は、デジタルラジオは今のアナログラジオの延長にあるのではなく、新しいメディアとしての位置付けの上で認可するという方針を崩していない。
だから、今回のような提案ではサイマル放送が丸々認可されることもありうるので、総務省がウンというはずはないのだがというのが彼の意見だった。
既に、総務省によってIBOC方式は否定されているというのが事実なら、J-WAVEが何故こんな提案をしたのだろうか。
マルチプレックスによるデジタルラジオ総務省に否定されて、すべてが白紙化したという認識なのかもしれないが、確認してみないとよくわからない。
デジタルラジオが現状どうなっているのか、真相は藪の中になりそうな気もする。


2007-10-26の欄で書いたIPラジオの件。
やっと、当事者に会うことができたので、聞いてみた。
日経の記事は、前から書かせてくれと言ってきていたが、総務省へ正式に提案するまで止めていたとのこと。
内容については、結論が決まっていてそれに合わせただけだろうという感想のようだ。
この記事が出て、色んなところから問合せが殺到したので、急遽現状を資料としてまとめたというのだが、私の得た情報は大体次の通り。
IPラジオは、やるとしても実験段階で対象は大阪府だけ、ユーザーは抽選で決定。
NTT西日本フレッツ光と、Windows VISTAが必須。
早い話、きわめてサービスエリアの狭い有線放送みたいなもののようだ。
確かに、何かの第一歩になるかもしれないが、大層にいえる状況でもないような気もする。
放送局からあまりやる気を感じていなかったのは、このあたりが理由だったのかもしれない。
でも、コミュニティFMにとっては、IPラジオは一つの可能性を産んでも不思議ではないと思うのだが、一度責任者の方と話してみよう。
道は遠いかもしれないけど。