フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオの危機

あるラジオ局の経理担当役員がふと言った。
「お金が出て行く話はもう聞きたくない。」
売上が上がらないのに、金が出て行く話ばかりが会議で交わされる。
今は投資する時期だという意見もわからないではないが、資金繰りはどうするのだと言いたくなるとか。
コミュニティFMも同じだと思うが、いわゆる固定経費を払うのに四苦八苦しているのが今のラジオ業界のようだ。
新しくこんな事業をしますと発表されるもののほとんどが、バックにスポンサーが確保されているものばかり。
十年先を見越した投資ビジネスを考える余裕はもはやないのかもしれない。
ラジオNIKKEIさんのブログで、FM802の方が「今年度は増収が見込まれ、今後も順調である」というような発言を代理店会議でされたとあったが、本当かなと思ってしまう。
他のラジオ局が軒並み売上を落としている中、単なる大阪のラジオ局だけが好調なんてことがあるのだろうか。
企業努力は他局以上になされていることを否定するものではないが、今のご時世でそんな数字が出せるのだろうかと思わないでもない。
大阪に行った時、時間があれば聞くようにしているが、スポットが無茶苦茶売れているようには思えない。
たまたま私が聞いた時がそうだったということなのだろうか。
とにかく一社だけがうまく行っているだけでは、ラジオ業界に救いはない。
共存共栄、それが今の放送業界全般にいえることだ。
コミュニティFMも、自分のところがよければそれでいいという状況ではなかろう。
リスナーがラジオに興味を持たなくなれば、共倒れは避けられないと私は思う。
もっと皆にラジオを聞いてもらえるよう、業界こぞって努力してもらいたいと心から思う。
ラジオにはその価値がある、私はそう信じている。