フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの理想

新潟県中越沖地震コミュニティFMは十分機能しておられるでしょうか。
柏崎コミュニティFM(FMピッカラ)さんも、FM長岡さんも、地震報道でそれどころではないのか、ホームページに関連情報は何もありません。
本当は、ブログ形式でいいので、最新情報を掲載されればいいのにと思います。
中央のマスコミによって整理された情報ではなくて、もっとプリミティブな情報が知りたいのです。
掲示板によく書かれるような一次情報みたいなもの、コミュニティFMなればこそという情報がほしいですね。
今、文化放送の報道記者清水克彦さんの書かれた「ラジオ記者、走る」(新潮新書)を読んでいます。
ラジオのニュースショーの制作風景などが描かれているのですが、その中に次のようなところが出てきます。
「夕方の全国ネットニュースのために、岩手放送さんに連絡してサスケ関連のレポートをお願いする。その後は信越放送さんに白装束集団の取材を入れてもらい、中国放送さんに呉市営バスの殺人事件を頼もうかな・・。」
昼過ぎに各局に連絡すれば、1〜2分のレポートが夕方までにアップされてくる、さすがAM局のニュース・ネットワークだなと感心してしまいます。
JFNでこんな話をすると、基幹地区はまだ何とかしてくれるかもしれませんが、ローカル局となるとさてどうでしょうか。
そんなの1週間前に言ってくれないと、などという消極的な反応が返ってくるかもしれません。
じゃ、誰か電話でいいからレポートしてと言ったら、露骨にイヤな顔をされたりして。
いや、よく知りませんが・・・。
さて、コミュニティFMだったらどうでしょう。
いきなり言われてもという反応がまず返ってくるでしょうが、問題はその後でしょうか。
わかった、何とかするといっていただけるのか、冗談も休み休みにしてほしいということになるのか。
結局、ギリギリの人数で運営している局が多いという現実は、いかんともしがたいかもしれません。
私がはじめてロスのFM局を訪れた時、あるキャスターは「ニュースがほしい時は、その地区のFM局に電話してレポートしてもらうんだ。ちょっとかけてみよう。やあ、ニック、昨日のあのニュースの件なんだけど・・・」と、いとも簡単に実演してくれました。
公のネットワークというより、個人的なFMネットワークという感じが強かったですね。
コミュニティFMの方同士も、もっと横の連絡を密にとり、個人的なネットワークを深めれば、もうちょっと情報量が豊かになるのではないかと思わないでもありません。
公的なネットワークの整備を待っていても、何年かかるかわかりません。
できることから、コミュニティFMの仲間同士でネットを組む。
そんな草の根ネットワークみたいなものが、コミュニティFMの理想かもしれないと今日はちょっと書き込んでおくことにします。