フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

SCと小売店

県域ラジオ局とコミュニティFM局をSCと小売店という対比で考えてみました。
SC=ショッピングセンター、とりわけ大規模SCが県域ラジオ局とアナロジーできるでしょう。
コミュニティFMは、小売店ですが、中規模クラスの小売店もあれば、零細な小売店もあるといえるかもしれません。
SCと小売店の顕著な差は、商圏の差です。
大きな商圏を持つ店と、地域のみを対象とする店には、自ずと設備の違いがあるでしょう。
SCだと、例えば公衆トイレは必須でしょうし、駐車場も必要、警備担当も常に必要でしょう。
制度的にも様々な制約が課されているのがSCというわけです。
ただ、そういう制度に守られているからこそ、SC自体の信頼度は高く、訴求力も高まります。
自分達が自力で宣伝しなくても、公的なメディアがニュースネタとしてとりあげてもくれるでしょう。
商圏の差、認知度の差が、メディアの日々の取り上げ方の違いとなるのかもしれません。
そうなると、コミュニティFMであるということだけで、県域とは同じには扱ってもらえないという側面もありそうです。
売店はSCに比べて制度的な制約は弱い。
それゆえ、その分の投資はさほど必要ではないということになりますが、その分公的な取り上げ方が減ってしまうのは仕方がないかもしれません。
二つ良いことはない、という諺がありますが、まさにそういうことなのでしょう。
コミュニティFMに必要な考え方は、自分達はSCではない、小売店なのだという自覚なのではと思うのですがいかがでしょう。
売店には小売店としての生き方があるはずです。
SCのマネをしようとしても仕方がないと思われませんか。
商圏が違うのですから、SCのような店の作り方は無意味ではないでしょうか。
下手をすると、コミュニティFMは「よろず屋」的な存在になりかねません。
それでもいいという局もあるかもしれませんが、「よろず屋」の歴史的な使命はもう終わっているのではないでしょうか。
「よろず屋」でもあれば便利な地域もあるのでしょうが、でもそれならコンビニ風にした方が、という方もおられるでしょう。
明日もそのあたりの話を続けたいと思います。