フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

顧客像

コミュニティFMのグランドデザインを描く話の前に、いくつか留意点を書いておきたい。
まず、コミュニティFMは顧客像が描けているかどうか。
ラジオ局は、広告クライアントにリスナーを売っているのだから、そのリスナー像、すなわち顧客像をどれだけ提起できているかが重要になってくる。
どの時間にどの層がどういう場所でどういう聞き方をしているか。
私どもの局では、午前中は主婦層が、台所や居間で仕事をしながら聞いています、というように。
その説明があって、初めて広告主はCMを流そうという動きになる。
で、実際CMを流し、その結果これだけのリスポンスが得られたというデータが、次の出稿を産むと考えられている。
コミュニティFMにそんなデータはあるか。
キー局や県域局ならあるかというと、誤解を恐れずにいうと多分存在しない。(それらしいものはあるが)
こういうデータは代理店が作ってくれるのが普通だ。
コミュニティFMとなると、広告代理店はそんな努力はしないと思ったほうがいい。
コストパフォーマンスが悪すぎるのだ、嘆いてもしかたがない。
とはいえ、県域ラジオと言っても、今までほど代理店の恩恵には浴せなくなりつつある。
広告代理店がラジオを売るのに熱心でなくなり、代理店の費用でデータを集めたり分析したりしてくれなくなったのだ。
仕方がないので最近はRABJがその役を果たそうとしているように私には見える。
なかなかいいデータが揃っているので、コミュニティFMもどんどん利用したらいいのではと思う。
とにかく、まず自分達の顧客像をつかみ、それを使ってマーケティングをしていくしかコミュニティFMの道はない。
明日から、しばらくそんな話を。