フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

上流か下流か

自分の立つ位置をどこに置くか、長い人生を乗り切るために重要なことだとつくづく思う。
昨日書いた上流か下流かという問題意識も、多分そのあたりから出ているようだ。
自分を下流に置くなら、後は流れてくるものを効率よく獲得することが大事。
何が流れてきても、瞬時にそれが有益であるかどうかを見極め、誰よりも早くゲットすることだ。
そのための判断力、行動力を涵養する、それが生きぬく知恵を生むだろう。
自分を上流に置くならば、その苦労は下流の比ではない。
下流の意識は、基本的に受身である。
モノも思想も、流れてくるものから取捨選択すればいい。
ある意味、結果論の世界である。
すでに見えているものだけを相手にするから、比較的クリアに状況を説明できる。
上流にいれば、常に情報発信が要求される。
いうならば、毎日毎日、番組を作っているようなものである。
飽きられれば終わり、常にそれを待つものにコンテンツを送りつづけないといけない。
日々放電していれば、いつか枯渇するのは必定。
そのための充電も行いながら、又、身体から搾り出すように放電の日々が続く。
前に、しゃべりのプロとは、「何も話すことがなくなっても、合格点を出すしゃべりを続けることが出来る人」という話をしたことがあると思う。
電池が空なのに、話しつづけることができる携帯電話、多分それぐらいの価値があるのがしゃべりのプロなのだと。
上流にいるものは、枯渇すればその場にはおられない。
だが、今の時代、必要とされているのは、上流に立ちつづけることができる人材なのである。
下流にいるものが無責任なことを言うのは仕方がない。
上流にいるものは、日々の行いにすべて責任がかぶってくるといわざるをえない。
コミュニティFMであろうと、東京のキー局であろうと、そこに生きるものに求められているのは立つ位置、すなわち上流に立つか下流に立つかだという選択である。
あなたはどちらだろうか。