フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの社長さん・3

2004/8/11のこの欄に、現場の営業マンの努力を理解していないコミュニティFMの社長さんの話を書いた。
別にコミュニティFMでなくとも、こういう経営者の方はどこにでもおられそうだ。
現場の悩みを把握していない。
どうしてコミュニティFMが売れないのかを根本的に理解していない。
どうしてか?
たぶん、放送ビジネスに対して誤解があるか、頭から認識しようとしていないかのどちらか。
FMマザーシップのakujoさんが言われていたこと。
「放送マンが営業をするのではなく、営業マンが放送をするべきだ。」
営業を理解していないものは、コミュニティFMの放送をするなということかもしれない。
となると、社長さんがどれだけ営業というものを理解しているかどうかが重要になるのだろう。
私はできればコミュニティFMの社長さんに、簿記の基本ぐらいは身に付けておくことを推奨したい。
決算書を見ればおおよその会社の概要を理解できるようになっていてほしい。
経理を隅々まで理解しろとは言わないが、決算書、あるいはバランスシートの読み方ぐらいは知っていた方がいいと切に思う。
私はサラリーマン時代、全く簿記はできなかった。
決算書なんか見ても何もイメージできない。
辛うじて、損益計算書で収入がどれだけあって、各費用をどれだけ使ったかがわかるぐらいだった。
会社を預かり、自分で帳簿をつけ初めて複式簿記なるものの利便性に驚いた。
これを考えた人は偉い。
複式簿記の基本さえ認識できれば、会社の経理状態は殆ど透けて見えるではないか。
本来の人間の脳は、売上だの利益だの借入金だの売掛金だの買掛金だのと言われても、頭の中でゴチャゴチャするだけ。
仕方がないので、ここが重要と思われる点だけを重点的に覚え、その動きだけで会社を判断したりする。
だが、複式簿記を覚え、総勘定元帳の数字をすらすらとなぞれるようになれば、会社の基本はほとんどわかるようになる。
これは実際にやってみないと理解できないことだろうが、図形的なパターンで大体理解できてしまうのだ。
会社の状況をまず知ること。
そして、今後どんな経営方針を採用するかを検討する、それがコミュニティFMの社長の業務ではないだろうかと思うのだ。
決算書の読めない社長では困る、零細組織であれば尚更である。