フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

デジタルラジオその後

昨日、KDDIデジタルラジオも聞ける(見れる)携帯端末の発表会があった。
以下は、NIKKEI NETによる紹介記事。
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMITfa000016112006
TFMの後藤会長も出席され、FM受信機のない時にFM東海(TFMの前身)で苦闘し今のエフエム東京の成功があったと挨拶された。
新しい放送の時代を切り開くのは私達だという自負なのだろう。
さて、二匹目のドジョウがいるのかどうか。
で、これを受けて私のスタッフが今日、KDDIショールームへ現物チェックに行って来た。
簡単にレポートを書いてもらったので、それを皆さんに報告させてもらう。


本日、原宿にある「KDDIデザイニングスタジオ」でW44Sを見てきました。
以下、ご報告です。


・まだ実機ではない。
 電話、受信などできず。画面操作もまだできない。
・具体的な発売日は未定。
・重さ、厚さなどは他のワンセグ対応機と変わらず。
 ヒンジ部分があるため、ゴツイ感じはする。
・液晶部分は縦横両方から開閉可能。
 閉じた状態での液晶閲覧はできない。
 閉じた状態でラジオを聴いていて、ブックマークするための外部ボタン、
 というものは見当たらず。
 一応、候補になりそうなボタンは数個あるが、どれもあまり便利そうではない。
 ブックマーク、ということは本機に限って言えば、あまり考えられていなさそう。
 液晶を開いた状態での視聴&アクション、が基本という感じ。


このケータイの位置付けは、
 1. 横型大画面
 2. マルチメディア対応
という感じで、デジタルラジオが搭載、ということよりも、
ワンセグ」「デジラジ」「EZチャンネルプラス」の3つを切り替えて
楽しめる、ということを前面に出したいのかな、という気がします。
デジタルラジオはメディアの数を稼ぐための一つの方便かな、
とも感じられます。
上記3つの切り替えには3秒くらいかかるという話ですので、
ザッピング感覚でラジオが選択肢に入るのかといえば、
そんな感じでもなさそうです。
LISMOでのビデオクリップや、横で見られるワンセグ、といったことのほうが
売りになるのかなと。
デジタルラジオは数合わせ&目新しさのための脇役ですね。
もしくはワンセグオルタナティヴで、デジタルラジオならではの
視聴行動、サービスイメージについてはまだ手探りという感じでしょうか。


シャープ、東芝、と本当に対応機が投入されて、その仕様次第では
また違うのでしょうが。


あと、私の印象では「携帯電話」をほしい人が食指を動かす端末では
ないと思いました。
ヒンジ部分があまりにも邪魔な印象を与えます。
電話も出来る携帯端末、という位置付けの先行投入機、なのかもしれません。
発表会場では、今にも時代を切り開く新製品が大々的に発売されるという印象だったのだが、実際の販売現場ではテンションががたっと落ちるという感じのようだ。
12月中に発売しますと言っていたのに、具体的な発売日は未定としか現場には下りていないのだから、多分商品の訴求の仕方で色々問題が残っているのだろう。
KDDI小野正社長の「デジタルラジオはFMBC(固定・移動通信・放送の融合)の1つの大きなモデルになる」という思いがどこまで実現されるか。
越えないといけないハードルはまだまだありそうだ。