フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

夜明けのトランペット

私が関わっている番組にリクエストが来た。
ニニ・ロッソの「夜明けのトランペット」。
スタッフにレコード室にあるかどうか確認してと頼んだのだが、答は「ない」だった。
「夜明けのトランペット」じゃなくて、「夜空のトランペット」じゃないでしょうかと言われた。
う〜ん、そうだったかなあ。
ニニ・ロッソが最初にヒットしたのは、「夕焼けのトランペット」だったと思う。
大ヒットしたのが「夜空のトランペット」で、個人的に好きだったのは「さすらいのトランペット」。
日本のレコード会社は原題とは関係なく、何でもかんでも「トランペット」をつけていたのを思い出す。
ティーブン・セガールの「沈黙のナンチャラ」と同じ発想である。
ま、そういうことで「夜明けのトランペット」もあってもおかしくはないのだが、局のライブラリーには存在しなかった。
少しもやもやした気分だったので、繁華街のレコードショップを回ることにした。
ニニ・ロッソのCDはそこそこ発売されていた。
廉価盤(パチモノ?)を豊富に置いてある店に行くと5枚セットになって何と2社から発売されていた。
だが、「夜明けのトランペット」はなかった。
他のレコード店をまわる。
ベスト盤が3枚ほど出ていたが、やはり「夜明け」はなかった。
中古CD店に入り、「ニニ・ロッソ」ないですか?と聞くが、しばらく探してくれて「ないですねえ」。
それから何軒か回った後、新しく開店したというタワーレコードに入ってみた。
やっと探し当てたイージーニスニング・コーナーにニニ・ロッソのコーナーがあった。
そして、そこに「ニニ・ロッソ・オリジナルヒット集」なるものを見つけ、早速中味をチェック。
何と、あったではないか、「夜明けのトランペット」が。
あ〜やっぱり、「夜明け」もあったんだあ〜よかったあ〜。
何がよかったのかは別にして、早速購入して事務所に持ち帰り、iTunesに落としながら、しばらくトランペットの音色に耳を傾けていた。
後で、わかったことだが、今店頭に並んでいるのは新しいテイクのものばかりで、オリジナルテイクは使われていないとのこと。
「夜明け」は再録音されなかったようである。
で、店頭で「オリジナルヒット集」に出会えたのはラッキーだったようで、なかなか店に置いていないらしい。
何故なら、一枚消費税込みで3300円もするのである。
他のCDが1500円程度で売っているのだから、そりゃ店も置かないかもしれないなあ。
というわけで、2枚以上の値段で買ってしまった「夜明けのトランペット」。
もったいなくて、未だにリクエストに答えないで手元にしまってある次第。
番組作るというのは、やはり面白いものだ。