フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

「民間放送」

日本民間放送連盟の新聞「民間放送」の10/23発行分が届いた。
地上民放376社の2005年度収支状況が掲載されていた。(総務省発表分)
コミュニティFMの収支状況もあったので、一部を紹介する。


コミュニティ放送(180社)
営業収益:140億4100万円(前年度比0.3%増)
営業費用:137億1600万円(同0.7%減)
当期損益:3億1500万円(同382.0%増)


経費節減につとめ、めでたく黒字幅を広げたと読める。
この場合の対象社は180社だったわけだが、単純に利益を全社で割ると、1社あたり180万弱ということになる。
まるで自営業者の決算のようである。
それと、2004年から2005年にかけて開局した局が12社ほどあると総務省資料にはあった。(177局→189局)
営業収益の伸びは、0.3%ということだから、この1年間で増えた額は4千万程度である。
資料の元になる180社がどこまでを指しているのかわからないが、いずれにせよ新局を入れても売上の伸びは芳しくないというか、下手をすると売上減のところも多そうだ。
さて、来年以降はどうなるか。
この数字を認識していて、それでも新たにコミュニティFMを立ち上げようという人がいるというのも信じられない気がする。
382%も増えているのだから、可能性は十分あるはずという人もいるだろうが、総体的な数字を認識していたら少しは躊躇するのではないかと思うのだが。
上の資料でも、1社あたりの数字は7700万の収入、7600万の支出になるわけで、とてもじゃないが魅力的な商売には見えない。
NPO的なコミュニティFMにならざるをえないという指摘もむべなるかな、である。