フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

アナログ放送の未来・4

ラジオ局の首脳部は今、デジタル放送をどう思っているのでしょうか。
一番態度を鮮明にしているのは、エフエム東京でしょう。
何しろ後藤会長が、デジタル放送が一般化すればアナログ免許を返上してもいいとまで言明されているのですから。
つまり、デジタル放送がアナログ放送を駆逐するのは自明だとお考えなのだと思います。
TFMがアナログ免許返上ということになれば、JFN各局も追随することになるのかなと予想されるのですが、さてどうなるのでしょうか。
多分、J-WAVEはTFMが返上したからといって、その後の展開が読めない以上アナログを手放すことはないと思われますし、首都圏の他のFM局もそんな気持ちはさらさらないようです。
要は、デジタルチューナーがどれだけ普及するのか、それに付随してアナログチューナーがいわゆるラジオから外されるかどうかにかかっているようです。
そういえば、昔はラジオには中波と短波のチューナーがあったのですが、FMが生まれてから自然と短波が消えていきました。
当時の日本短波放送にとっては、晴天の霹靂みたいな現象だったと思うのですが、一般にはほとんど話題にならず、スムーズにチューナーの交代が進んでいった次第でした。
(短波放送というと、株式情報がメインだったように思われますが、私はプロ野球中継とか競馬中継とか色々楽しませてもらったものですが)
先ほど、TFMはアナログ免許返上と書きましたが、これは勿論、チューナーの交代を意識したものであることは間違いありません。
もはやアナログは古い、今やラジオはみんなこっちのチューナーですよ、というPRをどこかで始めるだろうと思われます。
その時にアナログ局がどこまで抵抗できるかという話になるのかもしれません。
総務省がどちらの立場に立つのか、それも重要な問題ということになるでしょう。
デジタル放送局とアナログ放送局のサービス合戦となった時、さてどちらが勝つでしょうか。
デジタル放送はアナログ放送の機能をすべて満たし、それ以上のサービスを展開するのだとするならば、勝敗は明らかかもしれません。
デジタル放送もチューナーも、はたしてそんな機能を持つことができるようになるのでしょうか。
少なくとも、今語られているようなデジタルラジオでは、話にならないのは言うまでもありません。