フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

桂三枝という生き方

上方落語協会会長でもある、桂三枝師匠の書かれた本「桂三枝という生き方」(発行:ぴあ)を読んでおります。
毎日放送ラジオ「ヤングタウン」で初めて知り、その後あっという間に人気者の階段をかけのぼられた、私の中では立志伝中の一人でもあります。
桂枝雀師匠(当時小米)、笑福亭仁鶴師匠、そして三枝師匠と文字通り私がラジオにかじりついていた時期に若手落語家三羽烏と呼ばれ活躍されておられました。
お目にかかったことは数度しかありませんが、高校生の頃から今までずっと注目させていただいたのが三枝師匠でした。
で、今回この本を読ませていただいて、何か自分の人生が三枝師匠の生き様とともにあったのではないかと思った次第です。
順風満帆の芸人生活と見えて、裏では色々あったんだなあという感慨と申しましょうか。
私は平成元年から東京に生活の場を変えたため、その頃からどうしても大阪の文化と接することが減ってしまったわけですが、ある時、大阪の知人から「大阪レジスタンス」って知ってるかと聞かれました。
何それ?という感じだったのですが、返ってきた答は、「早い話、ナチスの圧制に抗したパリ・レジスタンスみたいなものや。」でした。
???
「三枝さんの創作落語やねんけど、日本が何かもかも東京の権力に席巻されて、大阪弁も禁止になるという話。東京の中央集権的な圧制に立ち向かう大阪人が描かれてんねんけど、それが今度ラジオドラマになんねんで。」
どや、面白そうやろといわれて、ふーん、三枝さんがねえ〜と私。
大阪レジスタンスか、そうやなあ、それぐらいガツンと東京の田舎もんにぶつけたるのもええかなあと大阪人に戻って、色々と考えてしまいました。
三枝さんも、大阪のテレビやラジオがどんどん東京に侵食されているのを苦々しく思われていたんでしょうね。
大阪のラジオの話になりますが、FM802が何故関西で支持されているかというと、ほぼ自主制作番組で埋められているということも要因ではないかと思います。
FM851がどうしても802に勝てないのは、半分近い時間、しかも土曜日曜の主要な部分を東京からのネットで埋め尽くされているからではないかと思うのです。
東京の話なんか、聞きたくないわ。
何で、宛先がTFMやねん、何で、tfm.co.jpまでメール出さなあかんねん、何で番組の情報を見るのに、TFMのサイトへ行かなあかんねん、この放送はFM大阪やろ・・・。
大阪レジスタンス族にとっては、腹立たしいことではないでしょうか。
東京に首根っこを押さえつけられ、何でも東京の権威の下に置かれる、そんなラジオが俺達のラジオであるわけがなかろう。
802は、内実はどうであれ、大阪のラジオだ、おれたちの仲間だ。
ビバ!大阪レジスタンス。
802の成功は、大阪レジスタンスの勝利でもあるのだー!


三枝師匠の話が何か変な方向へ向かってしまいました。
自分でも面白くなってきたので、明日もこの続きを。