フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

おまえに説教できるのか!?

前に、タレントさん達を集めて説教した局長の話をしたことがあったと思う。
「うちの局は、こういう編成方針なのだから、ああいう話はやめろとは言わないが、もう少し自重して欲しい。君も、そして君もだよ、やりたいことを好き勝手にやられちゃ、放送局は困るんだ。ディレクターの諸君も注意してくれないと困るんだよ。わかったね。」
そんな話を聞いて、私は暗い気分になってしまった。
タレントさんもディレクターも、毎日面白い番組を作ろうと思って努力していると思う。
そりゃ自己顕示の部分もあるかもしれないが、結果としてリスナーをつかめなければ、プロとして生きていけないのだから。
業界で生きていくために努力していることを、頭ごなしに否定するのはどうなのか、と。
局長、悪いけど、あんたサラリーマンじゃないか。
サラリーマンは、基本的に減点主義なのだ。
日々、出社し、マイナスがつかなければ普通に出世の階段を昇れるものだ。
だからマイナスになるようなことを番組のスタッフや出演者がすることを嫌う傾向がある。
だが、タレントさんたちは、減点主義の世界に生きてはいない。
プラスになるものを日々表現できなければ、プロとして成功することはできない。
だから、結果的にマイナスになろうと、チャレンジするのがプロなのである。
失敗を繰り返しながら、いつか大きなプラスをつかめれば、その人はプロとして一人前になるのである。
サラリーマン局長さん、あなたにそれがわかっているのか。
自分がプロの局長として認められたなんて思わないほうがいい。
サラリーマン局長は所詮減点主義の結果なのである。
あんたが、プロの世界で通用する人材だとは誰も思っていない。
何故なら、マイナスを繰り返す経験のないものに、プラスの世界は理解できないからだ。
日々、何の波も立たず、大きな変動もなく、出社するだけでそこそこの給料をもらう身分に、放送の本当の世界はわからないはずだ。
サラリーマンは、自分がサラリーマンであるという自覚を忘れてはいけない。
マイナスを嫌うものは、リスナーの心をつかむことはできないということも。