フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFM局の分類

コミュニティFM局といっても、実際は色々と事情が違っていて一概に同列では語れない。
皆さんも、多分そう思っておられるはずである。
広域のFM局でも、いくつかのパターンがある。
JFN系列を例にとると、まずキー局としてのFM東京。
全国に番組を供給するという立場と、東京ローカルを相手にする立場の調整の上に成り立っている。
基幹局としての、大阪、名古屋、福岡等。
ローカルでも独立したクライアントを多く抱えていて、キー局にそれほどおんぶにだっこではない。
地方都市、札幌、仙台、広島、など。
キー局からの番組を受けて経営も安定しやすいし、そこそこの制作能力もあるので、JFNからネットで番組を購入しなくとも維持できる。
大多数のネット局。
TFMのスポンサーつきネット番組を受け、それ以外の時間もJFNが制作した番組を購入して全体の編成を考えている。(ローカル枠はあるにしても)
大雑把だが、JFN系列はこの4つのカテゴリーで分類でき、それぞれに違った問題意識が生まれている。
これに、J-WAVEFM802、zipなどのJFL系列。
これも自社制作100%でも問題ない局と、何とか日々制作している局とが存在している。
他に独立FM局として横浜、埼玉、千葉、富士、京都なども存在する。(外国語放送局というのもありましたね。)
各局、さまざまな問題をかかえながら、ラジオ冬の時代を生き延びようと苦労されているようだ。
では、コミュニティFMはどう分類されるだろうか。
キー局はご承知のとおり存在しない。
JCBAという協議会が存在するが、これは利益分配集団ではない。
地方にばらばらに独立して存在するのがコミュニティFMなのだが、最初に書いたように一概には同列に語れないことが色々と軋轢を生むようである。
誰かが、コミュニティFMはこうあるべきだと提言しても、それはうちには適用できないという声があがる。
利害を調整し、利益分配のルールを作ろうとしても、それ自体が現実的に不可能という指摘を受けたりするようだ。
利害が何故ぶつかるのか、しばらくそのあたりを考えてみることにしたい。
皆さんからの情報もぜひお願いできればと思っております。