フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを開局される方へ・4

コミュニティFMを開局されるにあたって、やはり既存のコミュニティFM局を見学に行かれる方がほとんどでしょう。
既に商売をはじめている方に、そのノーハウを教えてもらいに行くというのは誰でも考えることだと思います。
で、これが有効かというと、私は少し疑問なんです。
見学は所詮、見学にすぎないとでもいいましょうか。
素人が玄人にものを習うというのは効率的ではないと思うのです。
基本的に素人は玄人の語る世界が理解できません。
また、よほどのサービス精神でもない限り、素人にわかりやすく業務のやり方を語れる人などいないと思ったほうが懸命です。
教えたところで何の利益もないのです。
素人には、どうせ詳しく話してもわからないから、初歩的レベルで説明すればいいか、と思うのが普通かもしれません。
本当に教えてもらいたい人は、素人から玄人までの意識を理解できる教えのプロに習うべきだというのが私の意見です。
ゴルフでいうと、ツアープロに習うのではなく、レッスンプロに習った方が上達します。
ツアープロは、素人の意識なんて100%理解する義務などありませんから、教え方が適当になります。
レッスンプロは、理解のプロでもあります。
相手を理解しないで教えても、大した役に立たないのが実際ではないでしょうか。
話がそれたかもしれませんが、私は百聞は一見にしかずということでコミュニティFMを見学されることはいいのですが、考え方まで参考にしないようにといいたいのです。
コミュニティFMのやり方を教えるプロというのが本当はいればいいのですが、そんなことやっても金にならないという理由でレッスンプロは育ちませんでした。
コンサルタントにそれを求めたいと思われるかもしれませんが、コンサルタントは開局するまでのプロセスしか導いてくれません。
結局、番組を作ることは日々の地道な作業です。
学校のクラブ活動のように、まがりなりにも番組の作り方を知っている先輩が、何も知らないで興味だけで入ってくる新入りを教育するというのがほとんでしょうか。
だけど、その番組の作り方が本当に正しいやり方なのか、多分その世界では誰も判断できないでしょう。
それで金を儲けようとするのですから、ますます判断に迷いが入るという結果になってしまいかねません。
何が正しいのか、本当に自分達は今何をすればいいのか、あいまいなまま今日もコミュニティFMの皆さんは番組作りをされているのかもしれません。
少なくとも、コミュニティFMには、そういったスキルを高めたり、番組自体の商品化のためのテクニックを開発するシステムを持っていないのは確かなようです。
誰に聞いても、そのための答えはない。
コミュニティFMを開局される方に覚悟しておいてほしいことです。