フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMを開局される方へ・3

費用はどれぐらい考えておいたらいいですかと聞かれると、私は最低2000万ぐらいと答えるようにしている。
もちろん、それより安く開局できる可能性もないではない。
ただし、綱渡りとかバンジ-ジャンプでもするぐらいの度胸が必要になるのでお気をつけあれ。
開局時に何が一番重要かというと、私は送信系を上げたい。
アンテナをどこに置くか、後で悔やまないために是非議論していただきたい。
ベストは、スタジオ(演奏所)とアンテナの距離が近いことだ。
短いケーブルで送信システムにつなげられれば、費用は一番少なくて済む。
見通しのいいビルの最上階にスタジオを置き、屋上にアンテナを立てることができれば最高なのだが、なかなかそうはいかないのが現実のようだ。
演奏所から送信塔をつなぐため、STL(Studio to Transmitter Link)という無線回線を引いたり、ISDN回線を契約したりしたら、それだけで毎月費用が発生する。
近ければ、ケーブルの実費だけで済むのだから、これは意外と大きい。
いずれにせよ、送信関係には総合通信局(昔の電監)が一番うるさいので、開局しようという方は多分悩まされることだろう。
その場所は、電波が飛びすぎるからNG、そこに置くなら指向性を西方向に限定とか。
なかなかこちらの思惑通りには行かないことを承知しておいてほしい。
それでも、電波を割り当てられればそれで良しとしないといけない。
その周波数をその地域で使えるのは貴方だけなのだから。
開局してからも、色々なトラブルが持ち上がるだろう。
他の電波と混信したり、思ったほど電波が飛ばなかったりとか。
送信所の位置を変えざるを得なかったり、周波数を変更せざるを得なかったりするかもしれない。
その度に、半端じゃない資金が出て行く。
例え、その原因が役所側にあったとしても、その分を保障してくれるなどと思ってはいけない。
すべて自己責任、それぐらいの状況変化に対応できないような組織には電波を割り当てないと言われるのがオチである。
ま、他にも色々あるだろうが、今日はひとまずそんなところで。


※付け加えることとか、訂正した方がいいと思うところがありましたらコメントしていただくか、私までメールをお送りください。よろしくお願いします。