フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

スペシャル・ウィーク

スペシャルウィーク、そういえばそんな名前のダービー馬いましたね。
父は今は亡きサンデーサイレンス、最後の子供が今年も元気にターフをにぎわせています。
こんな種牡馬、もう出ないかもしれないですね。
ということで、来週は東京のラジオはスペシャル・ウィーク、聴取率調査週間なのだそうです。
来週からどの番組もゲストが豪華になり、プレゼントもどっさり。
確かにこのウィークでは、ラジオの周辺がいつもよりはにぎやかになり、接触時間も増えそうな感じがするのですが、しかし、これで数字がよかったからといって、客観的な指標になるのでしょうか。
前にも書きましたが、営業的に使えればいいというのが放送局のスタンスですから、聞かれているかどうかは二の次なんですね、本当に。
大学で少し統計をかじった私には、どうにも納得できない現実です。
これで、統計的に言ってどうのこうのなんていうのはまったく意味がない。
バイアスをできるだけ排除しないといけないのに、放送局がバイアスかけまくりなのですから、統計的に有意なはずはありません。
これを統計調査だと思わなければいいと言われれば黙るしかありませんが。
そうはいっても、人気のラジオ局は、やはり全体的にはいい数字を出しています。
だいたいわかりますよね、ああ、このラジオ局はこういう人が聞くだろうな〜とか、多分、この局はすぐにチャンネルを変えられるだろうな、とか。
クライアントの人とも時々ラジオの話をします。
たまには、ラジオも使おうかなと思っているんですよ。
で、代理店からこんな案が出ているんですけどね。
この局とこの局を使おうかと思うんです、え?理由ですか、一応レーティングがいいと聞いてますから、私も何回か聞いた記憶があるもんですからね、ま、試し、試しですよ。
テレビのような細かい数字の話はありませんでした。
どんな反応があるかを見るためにちょっと試すだけ、それがラジオ、みたいな話です。
そんなクライアントの気まぐれにラジオは日々対応するのです。
瞬間的でも賑やかに見えればいい、それがスペシャル・ウィークの実態かもしれませんね。