フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

リーダーシップ

放送業界で今求められているのはリーダーシップなのだと思う。
今後放送業界はどうなるのか、そんな不安が一度に押し寄せたのが、昨年のホリエモン騒動、楽天騒動だった。
従来の利権構造が揺らぎ始めたというか、放送と言う村社会が崩壊し始めたというか。
敵は外資だけだと思っていたら、新世代といわれる層もそうだった。
ある意味、世代間対立が放送業界の経営部門にも現れ始めたといえる。
いわゆる放送業界は一族経営的な側面が強く、必ずしも外の世界に開放されていたわけではなかった。
資本のつながり、血のつながりで中味のない社長が次々に生まれていった、それが放送業界だった。
誰だって経営者になれる、そんなぬるま湯的な経営が許されていたわけだが、構造改革の強い波に抵抗する力はほとんど持ち合わせていなかった。
それが如実にわかったのが、例の2つの騒動だったというわけだ。
右往左往する権力者達、そして無力感に襲われ戸惑うだけの社員達。
私からすると、やっとまともな業界に脱皮するいい機会だと思うのだが、自己保身が優先される業界人にとっては、早く嵐が去ってくれという心境のようだ。
確かに嵐は去るかもしれないが、その後に残る世界は昔のそれではないような気がする。
とにかく、業界に今必要なものは、強いリーダーシップである。
ぶれない哲学を持ち、ぶれない目標を持ち、ぶれない方針を持つ人、そういった本当のリーダーが望まれていると思う。
コミュニティFMも又同じだろう。
どんな理屈よりも一人のリーダー。
ぶれないリーダー、諦めないリーダー、自分の言葉に責任を持てるリーダー。
そして何よりも解決能力に長けている統率力。
本当にそんな人が一人でもいれば、コミュニティFMは維持できるはず。
放送局というだけで、人は信頼してくれるという事実は変わらない。
そんな業界、他にはあまりない。
そんなアドバンテージを使えないリーダーには未来はない。
われわれの目標は何か、それはどうやって得ることができるか。
年頭にそれを語れるリーダーであってほしい。
先達はあらまほしきこと、なのだ。