フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

DJ志望

タレント志望の若者たちに話し方を教えている人がぼやいていた。
とにかく、やる気が感じられないのだそうだ。
自分は何をやりたいのか、何が得意なのか、目標は何なのか、まるで自覚していない。
こちらが提供した物差しですべてを計ろうとしている。


何をやるのか、多分教えてもらえるだろう。
何が得意なのか、多分指摘してもらえるだろう。
目標は何なのか、きっと先生が示してくれるだろう。


知らぬ間にそんな受身の生き方に染まってしまったのだろうとその人は言う。
だが、教えるものは助産婦でしかない。
産むのは本人だ。
その苦労を味わうのも本人。
自分の中から汗水足らして生み出さない限り、何も現実には創造出来ない。
そのことがわかっていない。
何をやるのか、それはまず自分が決めることだろう。
判断材料を与えることはできても、彼の代わりに未来を決めることはできない。
どんどん、自分に課題を与え、努力して一つ一つ克服していく、その気持ちがなければタレントになんかなれない。
人々の心を打つDJにはなれない。
自分が普通に生きていれば、知らぬ間にDJになれるはずと信じているとしか思えない。
出産はしんどそうだから、卵で産みたいなんて言っていた女優さんがいたが、たぶん心境的には同じなのかもしれない。
楽して、技術は身につかない。
そんなあたりまえのことも、インスタント時代にはそぐわない考えになっているのかも。
金さえ出せば何とでもなると思い違いしている若者もいるみたいだし。