フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

WPC EXPO

東京ビッグサイトへ行ってきた。
昨年もこの欄で紹介した「WPC EXPO 2005」見学のためだ。
率直な感想を言うと、例年より少し寂しい感じがしたのだがどうなのだろう。
「未来を拓くデジタル・ルネッサンス あなたが変わる、ビジネスが変わる」とタイトルされている。
デジタル・ルネッサンスというのが、イマイチよくわからない。
何をデジタルで復興させようというのだろうか?
先日、同じように幕張のCEATEC JAPANにも行ったのだが、こちらはなかなかの盛況だった。
至る所にどでかいディスプレイが置いてあり、テレビの新時代が始るという印象だったが、WPCはそんなテレビの未来は感じられなかった。
むしろ、ネット時代のテレビはこうなります、というイメージが強かったというか。
何となく地味、PCの世界もそろそろ頭打ちなのかもしれない。
で、昨年のレポートで、モバイル放送とかデジタルラジオ端末の試作品を紹介したと思うが、今年は1セグテレビの携帯端末とかの出品が目立つ程度だった。
携帯で気楽にテレビが見られるというメッセージは伝わった。
だが、果たしてどこまでテレビを携帯で見るという習慣が生まれるだろうか。
多分、私はそんなライフスタイルに興味を持てない一人になるだろう。
さて、デジタルラジオ、辛うじて日産のブースにエフエム東京と共同で開発したカーナビが紹介されていたが、正直魅力に乏しいのではと思わないでもない。
これぐらいの機能なら、今のカーナビとたいして変わらないという印象しか持てなかった。
もう少し突き抜けたような機能が加わらないと、わざわざ買うという気分にはなれないのではと。
1年たっても、デジタルラジオは制度だけが前に進み、ビジネスモデルとしては何ら進歩がないようだ。
これに200億の金を注ぎ込むらしいのだが、大丈夫なのだろうかと心配でならない。
既存の放送局も一部のキー局を除いて、あまり熱心でないのも不安材料である。
ということで、コミュニティFMの皆さんがデジタルラジオを気にすることは、今のところ必要なさそうですね。