フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

若者向け番組とは

SPARKさんの問いかけに答える代わりに、先日ある人からいただいたメールに私が答えたことを書いてみたいと思います。
その人の質問は次のようなものでした。


>今現在特に積極的には聞いていない若い世代の人達が若者向けの番組を求めているのですが、今の10〜20代のリスナーが求める番組と言うのはどのようなものでしょうか?


若者向け番組?
そうですねえ、答えるのは簡単といえば簡単だし難しいと言えば難しい問題ですね。
で、以下が私の書いた返信です。


10代と20代ではカテゴリーが違うので、少しわけてみます。
1.10代前半(ローティーン)
2.10代後半(ハイティーン)
3.大学生/フレッシュマン層(18〜25)
4.ヤングアダルト(25〜35ぐらい)


で、それぞれニーズが違います。
若者向けの番組と簡単に考える時代ではなくなっているのです。
そのあたり、雑誌が一番先鋭化されているのは御存じの通りです。
この場合上のどの層を狙うかです。
全部の層を狙いたい、というのは今のラジオの世界ではあまり考えられません。
テレビならありえないことではないですが。
例えばニッポン放送の「オールナイトニッポン」は2.の層を狙っています。
それ以外のターゲットの層も聞く人はいるでしょうが、局はそこにターゲットを合わせていません。
ただし、2.の層が聞く時間帯は11時以降と考えていいと思います。
つまり深夜放送族といえます。
コミュニティFMは深夜放送をするというのは考えられません。
おそらく、編成枠は8時から10時ぐらいの枠でしょうか?
この時間帯に若者番組をするなら、よほどのコアな番組を編成しないといけないでしょう。
外には、楽しいことが一杯ありますし、家に帰ってもテレビがある、勉強もしないといけないですし。
ラジオ局は、7時から10時ぐらい迄はテレビタイムと考えていて、聴取率をあげる時間としては限界があるゾーンだと考えています。
だから、若者向けと称する番組を編成するだけでは、反応は難しいですね。
で、とりあえずの答えは、どの若者層を狙うのかを決めることと、番組コンセプトの肝は「コア」であることです。
ただ若者向けに見えるような番組を作るのは簡単です。
でも、多分、そのままじゃ反応、ほとんどなしでしょうね。
とりあえず、見出し程度のコメントでお許し下さい。
具体的な時間、予算、どんな人にしゃべってほしいか、どんな若者に聞いてほしいかが整理できましたら、またメールをお送り下さい。
その状況にあった番組例などを返信させてもらいます。
御検討をお祈りします。


この後、その方から返信がありました。
もう少し話が深まりましたので、明日この続きを書こうと思います。
皆さんの御意見もよろしかったら聞かせて下さい。