フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

何故マルチプレックス?

デジタルラジオの報告書に「マルチプレックス」という概念が登場した。
イギリスでは、前から使われていた言葉かもしれないが、私の感覚ではいきなりマルチプレックスなどといわれてどぎまぎしている。
昨日は、包括的マーケティングと言う言葉に「何それ?」だったが、今日はマルチプレックスに「何それ?」という気分だ。
卑近な例でいうと、映画のシネコン、すなわちシネマコンプレックスとほぼ同概念といえるようだ。
一つの場所で、ジャンルの違う映画が複数見ることができるのが、シネコン
そういえば、松竹は系列のシネコンマルチプレックス・シアターと呼んでいるとか。
あんまり知られてはいないが。
で、デジラジの報告書にこう書かれている。


モアチャンネルとしての新規性・多様性を確保する観点から、マルチプレックス方式のもと多様かつ柔軟なチャンネル運営を認める。


マルチプレックス方式は、もう決まったと宣言しているのだろうか。
イギリスで行われている、マルチプレックス方式は、今の日本の放送局の利害を調整するために一番最適な方法である、とでも言うように。
既存のアナログラジオグループが中心となってマルチプレックスに出資、コンテンツは既存のアナログラジオ放送局が提供する、で、来年から一社だけのマルチプレックスを認めるらしい。
イギリスで成功したのだから、日本でもそうなるはず。
ちなみにイギリスでは、マルチプレックスは全国放送では2社。
ひとつはBBCで、後ひとつは民間。
何だ、日本もNHKが1社で、民間が1社になるだけか。
最初は民間だけでスタートするが、そのうちNHKにも割り当てるのだろう。
結局、欧米の真似をすることで、利害を調整しようというのだろう。
相変わらず、外国の価値観を利用することしか、行政の世界では問題解決をはかれないのかもしれない。