フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ボランティア2

コミュニティFMが商業放送なら、ボランティアと言う存在は自己矛盾をおこすだけではないか、それが当時の私の感想だった。
ボランティアの無償の行為が、コミュニティFMに利益をもたらすなら、その利益を一体どう処理するつもりなのだろう。
そういう私の疑問に対して、その当時の関係者たちはこう言った。
コミュニティFMは基本的に全番組を自主編成しないといけない。
おそらくまともに制作費を払っていたら利益など出るわけがない。
幸い、地域の放送局に自分も参加したいという若者は一杯いる。
彼等に放送に関わる機会を与えることは教育的効果もあるのだ。
それをたまたまボランティアという言葉で表現しているだけだ、と。
確かに私が湘南のあるコミュニティFM局で見た風景もその通りだった。
ボランティアは登録制で、登録しているスタッフ名がボードに一杯はり出されていた。
こんなにいたんじゃ、番組を作る順番なかなかまわってこないだろうなという感想を持ったりした。
しかし、そんな盛況は、1年もたてば失望感に変わって行ったような気がする。
最初の高揚感が過ぎると、今まで見えなかったものが徐々に見え始める。
え?これが放送局だったの?何かイメージしたのと違うな。
そりゃ、かってにイメージする方が悪いと言えばそうなのだが、コミュニティFM側がボランティアをうまく利用しているだけでは、という疑念が生まれて来ても不思議ではない。
放送局は、商業放送なら当然儲けることが目的なのでしょう。
このままで、どうやって儲けるのですか?
そう、その答えをコミュニティFMがほとんど持っていないことに、皆が気づきはじめたのだ。
ただ、放送時間を埋める、コンテンツを無償で作ることがボランティアの任務?
何か他に、放送局にはもっと具体的な使命があるのでは?
目標も、目的もなく、毎日時間枠を埋める作業に意味などあるのか?
これらの疑問に答えを返すのは確かに難しい。
個人的には答えは持っている。
だが、それが放送局の総意かというと、それは自信がないと私に語るスタッフもいる。
局内、局外を問わず、一人一人の思惑が違うのかもしれない。
皆さんの局には、答えがありますか?