フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ある資料

コミュニティFMの現状を書いた資料が手許にある。
「1992年からスタートしたコミュニティFM局は現在172局が開局しています。」
「そのうちの6割は、第三セクターが経営しています。又、単年度黒字の局は全体の3割程度しかなく、多くはまだ苦しい経営状態を続けています。」
早い話、7割が赤字というわけだ。
実数にすると120局程度が赤字経営ということになる。
産業としては、あり得ない数字である。
7割も赤字なら、本来なら産業的に衰退して行くはずなのに、そういう指摘もなく、何故毎年増え続けるのだろうか。
答えはひとつ、これは趣味なのだ、ということでは。
趣味だから損してもいい、道楽だから皆が楽しければ多少の出費はかまわない。
放送というのは、どこか趣味的要素、道楽的要素がつきまとうのは事実だろう。
しかし、趣味や道楽でいつまでも続けることができるのだろうか。
災害放送で、立派に役立っているではないか、という反論もあるだろう。
だが、これは一部の局が少し役立っているというのが正しい。
ほとんどの局は、災害放送で地域のニーズに見事に答えているというほどの事をしているように見えない。
コミュニティFMの役割、コミュニティFMへの期待、一度シンポジウムでも開いてじっくりと討議したほうがいいのではないだろうか。
このまま中ぶらりんの状態では、無駄に公費が使われているだけという批判に耐えられないと思うのだが。