フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

デジタルラジオ経験

昨日は、幕張メッセCEATEC JAPANを見に行った。
その後、SONYの人と会ったりして、時間が遅くなってしまい、結局更新ができなかった。
お待ちになっていた人がいたら、ごめんなさいです。


さて、CEATECに何を見に行ったかというと、次世代ラジオ、つまり地上波デジタルラジオの試作機などのチェック。
ついでに、新しい衛星放送として話題のモバイル放送とやらも。
コミュニティFMの方だと、この地上波デジタルラジオ、脅威を感じておられる人も多いだろう。
だが、少しだけ安心してもらいたい。
展示してあるもの、どれもビジネスとして成立する可能性は低いものばかりだった。
ラジオ業界の発想が変わらない限り、商売になりそうにもない、それが地上波デジタルラジオだと考えて良いのではないか。
例えるなら、今のテレビのキー局が大失敗やらかしているBSデジタルTVと同じ構造だ。
今のアナログ放送がビジネスとして成立する間は、デジタルにシフトするインセンティブがない。
だから、BSデジタルへの過度な投資(いわゆる背水の陣を敷くような)が抑制され、クオリティが落ち、視聴者を集めることができないわけだ。
デジタルラジオも又、そんな誤った道をはずかしげもなく歩いて行くことになりそうである。
ところで、モバイル放送だが、東芝とシャープが試作品を出していた。
PDAを少し大きくしたような代物。
金さえ出せば、テレビもラジオも情報も、こんなに楽しめますよ、というスタンス。
略称、「モバHO!」だそうです。
私なら、買いませんし、入りません。
早い話、誰が買うのですか、こんなもの。
ちなみに、テレビもラジオも楽しみたい方は1ヶ月2500円程度必要です。
先ほどの受信機、7万円ぐらいを予定しているそうです。


書くのを忘れていました。
地上波デジタルラジオは、受信機はまだ発売されそうにありません。
一番早そうなのは、PCに装着するカード型で来年の春には発売したいとのことです。
でも、別の係員の方は、「そう言われているだけです。」とさめたことを言っておられました。
後、ザウルスのような試作機と、PDA型の試作機が置かれていましたが、たかがラジオのために大層なマシーンだなと思った次第。
今回のCEATEC、テーマが「デジタルが広げるユビキタス社会、次へ加速」というものでしたが、加速どころが、誰も走りはじめてもいないというのが率直な感想でした。
コミュニティFMの皆さんで行かれた方があればレポートよろしくです。