フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

JFN

今日、久しぶりにJFNにお邪魔してきた。
JFNというのは、FM東京系のネットワークという位置付けの他に、ローカルFM局が自分達では埋められない番組枠を代わりに制作してくれるという機能も持つ。
毎月、一定額の制作分担費を払えば、JFNが作る番組を自由に再送信できる。
早い話、ローカル局はJFNさえ流していれば、いっさい番組制作をする必要がないというわけだ。
FM東京から流れてくるネット番組は、ちゃんとスポンサーがついてくるので電波料は口を開けてさえいれば入ってくる。
分担費なんて、その収入にくらべれば大したことがない。
かくて地方のFM局は、ローカルの売上げが減れば、自主制作番組を減らせばよいということになる。
言うなれば、リスクヘッジみたいなもの、それがJFNなのである。
このやり方を踏襲しようとしたのが、同じ系列のミュージックバードということになる。
コミュニティFMは、自分達がハンドリングできない時間はすべてミュージックバードを受けて再送信しなさい。
分担費はこれこれです、制作費が浮いて経営がやりやすくなりますよ。
だが、コミュニティFMにはJFNのビジネスモデルは通用しなかった。
代わりにスポンサードされたネット番組が用意されていなかった。
口を開けていたら金を流し込んでくれる、ミュージックバードにはそんな機能は全くなく、ただ分担金を徴集するだけだった。
コミュニティFMは、リスクヘッジもできないまま、より安い分担金で済む他の番組供給会社へとシフトするしかなかったようだ。
コミュニティFMに必要なものは、JFNのような機能を持ったネットワークであるとはよく言われたことだ。
だが、そんなネットワークは今のところ産まれていない。
さて、どうする?