フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

FMはやま

湘南ビーチFMが、まだFMはやま(葉山)と呼ばれていた頃、主宰者だった木村太郎氏がこう言っていた。
コミュニティFMは、地域の情報を発信できる唯一の放送局である。
そのために、自治体が金を出すのは当たり前ではないか。
住民ひとりあたり月20円程度拠出すれば、より中味のある地域情報を提供することができるはずだ。
数字が合っているかどうかは自信がないが、正直、そんなものかなと首をひねったものだった。
中味のある番組を作れるほど民間のスポンサーから金が出るとは思えなかったのだろう。
実際、コミュニティFMに潤沢な宣伝費を拠出するスポンサーは悲しいかななかった。
思うようにいかないコミュニティFMの状況を打開するため、自治体から拠出金を求めるなんてことを言っていたはずだった。
本当に、地域の住民に役に立つ放送ができるのなら、拠出金というのはあってもよいのかもしれない。
しかし、問題はどちらが先であるべきかということ。
拠出金とか補助金とかを毎年自治体からもらうようになると、それに慣れてしまって、結局、大して役に立つ番組もできないという結果になるかもしれない。
役に立つ番組を実際に作ってみて、地域住民のコンセンサスを得てから金を拠出するという方が納得してもらえるかもしれない。
だが、そんな番組を作るのには最初に金がいるのだと言われかねないのも事実。
NHKって、最初はどういう理屈をつけて受信料をとるようになったのだろうか。
ラジオ受信機を買ったら、当然払うものだという意識が国民にあったのかもしれない。
何しろ、最初に買える人って、たいてい金持ち。
少しぐらい払うのは何とも思っていなかったのだろう。
とてもコミュニティFMが参考にできるものではないかもしれないが。