フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

朝は浪曲でも聞きたいなあ

子供のころ、ラジオの朝にはよく浪曲がかかっていた。
広沢虎造の「旅ゆけば〜」とか、「江戸っ子だってねえ、神田の生まれよ」なんて台詞も覚えたりしたものだ。
何も考えずにボーと聞いているとなかなかいい気分である。
そこには人の喜怒哀楽、生きざまが見事に描かれている。
さすが、歴史を経てきた芸は違うなあと実感する。
今はどうなのだろう、とんと浪曲を耳にすることがないが。
NHKラジオ深夜便でたま〜に聞くことがあるが、あそこは殆ど懐メロ中心。
それもよいのだが、もう少し、浪曲とか講談なども聞かせてほしいと思ったりする。(落語は今程度でいい。)
さて、コミュニティFMだが、地方へ行くとお年寄りの割合がどんどん多くなっているはず。
そういう人たちに、コミュニティFMはどんな娯楽を与えることができているのだろうか。
お年寄りは朝が早い。
というか、ずっと寝続ける力がなくなっている。
寝ていることさえ苦痛、しかし、家人がいると起き出すわけにもいかない。
そんな時、ラジオから浪曲が聞こえてきたら、毎日寝続ける努力もしなくてもいいかもしれない。
懐かしい声、懐かしい話。
そんな番組、どこの局も一度は考えてみてほしい。
うちには合わないなら、それでも結構。
でも、お年寄りに優しい放送も、番組編成の一つとして必要ではないかと思えないだろうか。
若者には、他にも娯楽はいくらでもあるのだから。