フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

形よりも心

ラジオというのは、形よりも心の方がずっと大事だと思う。
形式だけは、東京のFM局と同じ。
だけど、中身がない、心がないでは誰も聞きたくない。
ただ音楽だけが流れているという時間も多い。
何のコンセプトもない、ただの垂れ流しだとだんだん聞く気がしなくなる。
一緒に、この音楽を聞いている人がいると思えないと、なかなか放送への感情移入はできない。
小説や映画と同じなのだ。
誰かになんらかの感情移入ができてこそ、ずっとその場にいられるのだ。
感情移入できないようなものなど、時間の無駄である。
音楽が流れているだけでも、何らかの選曲者の意図が伝わってくれば、それはそれで楽しい。
音楽を通じて、選曲者と対話できるというか。
ついでに、曲目を少し紹介してくれるだけでも印象はずいぶん違う。
時間潰しに音楽をかけるような番組は、番組とはいえないとリスナーは思うだろう。
昨日の話とも重なるが、出演者は別に喋りがうまくなくてもいい。
リスナーが感情移入できる対象であるかどうかが肝心だ。
よく、声優さんのラジオ番組が人気だったりするのは、その声に感情移入しやすいからである。
いつも、よく聞いている声が、自分を語っている、それがリスナーに夢を見させてくれるのだ。
だから、形よりも心をコミニュニティFMの喋り手の皆さんは重視してほしい。
きれいな日本語がしゃべれても、中身のない話なら聞くに値しない。
心を伝えて下さい、出演者の皆さん。