フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

GWの向こうに

GWも終わり、これからが試練の始まりという局も多そうだ。
コミュニティFM業界も、インターネットラジオだけでなく、Ustreamを使った中継放送というのも目立ち始めている。
時代の先端を行く技術を利用することによって、自分たちの未来は決して閉塞的ではないと自己主張することは重要である。
今年中に確実に話題になるであろうiPadをどうラジオの世界に持ち込むか、新しいツールが新しいユーザーを呼ぶことはradikoの例を見ても明らかだからだ。
問題はそれらが、ビジネスモデルに繋がるかどうか。
いつまでも広告代理店の意向待ちでは、ラジオ業界、このまま沈んでいくばかりである。
先日、大阪で久しぶりに音楽ライターの上柴とおるさんに会った。
話題はやはり関西のラジオ業界の混迷状況が主になったわけだが、実際担当していたfmcocoloの番組が有無を言わさず打ち切られたこともあり、関係者への批判も厳しいものがあった。
cocoloも802も、成算があっての編成替えとはとても思えない。
cocoloは、もし業績が持ち直すとしたら、それは802を食うことによってしかありえない。
802は、cocoloをグループ化しても、1+1=2にはならず、1+1<2となる可能性が大きい。
cocoloは802にとってはマイナスの存在。
マイナスを抱え込んでも、プラスになる材料がない。
それで新しいラジオのビジネスモデルを作ることができる能力は今の802にはないというのが現実だろう。
前年比90%以下の減収に見舞われているラジオ業界で、マイナスを新たに抱え込んでも全体の足を引っ張るだけである。
kiss-fmは、もはやどこへ向かうかもわからない。
TFMもFMOも本格的に救済する余力はあるとは思えない。
来年からのマルチメディア放送なるものに早急に取り組まなければならないのに、ほとんど何もできていない。
kiss-fmに費用を回せば、自分たちの首が絞まるだけである。
先日、私はJFNからの除名で一件落着とはなりそうにないと書いた。
JFNからの番組供給は、とりあえず5月末まで。
それまでにTFM側は、粉飾問題も含めひとまずクリーンアップしないといけないが、旧勢力とどう折り合いをつけるのか、関係者は頭の痛いことだろう。