フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

すべての人の心に花を

from32011-03-27

震災以後、自分が今何をしているのか、統合できないままでおります。
4月から始まる番組のために、久しぶりに初対面の人達に囲まれているということも影響しているのでしょう。
皆さん、この番組を通じて何をどう実現しようかと思いを巡らしておられます。
この機会に、次のステージをつかもうという若い人も多いでしょう。
私の場合は、次に何かあるはずだから頑張ろうという純粋な気持ちはやはり薄いかもしれません。
もう、そんなに放送の世界で自分の中に可能性があるなんて思わない方がいいのではというのが正直なところです。
できるだけ多くの人に、機会を供給するのが私の役目かなと思っています。
放送局の一つの役割、それは若い人にチャンスを与えること。
私もかって、多くのチャンスを放送局からいただきました。
そのおかげで、今も一線で働けるだけの知識と人脈を得ることができたわけです。
私は、本当に私を育ててくれた放送局に感謝しています。
今、ラジオ局は微妙な段階にさしかかっています。
震災報道で、ラジオは本当に久しぶりに脚光を浴びています。
再び、人々の心に存在感を回復できています。
「ラジオなんか古い、聴いたことがない」なんて台詞は、しばらく広告業界からも出てこなくなるでしょう。
それが、直線的にビジネスチャンスになるとは思いませんが、センスのある営業マンなら被災からの復興にラジオをこう使いましょうとクライアントにアピールされるでしょう。
もちろん、今はビジネスを考える時ではありません。
一人でも早く平常心を回復させ、元気に再起の道を歩めるようお手伝いすることです。
すべての人の心に花を、とりあえず少しずつ、ラジオはそれを歌い続けてほしい。
私も、一緒に4月から歌っていくつもりです。


今日は、東京スカイツリーが窓から綺麗に見えたので撮ってみました。
放送業界にとって、次世代の象徴が634mのこの塔なのかもしれません。