フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

役所から見たコミュニティFM・2

コミュニティFMの経営母体の6割が3セクだということは、かってこの欄にも書いた。(2004-10-30参照)
今もコミュニティFMの方針を決めるにあたって影響力をもっているのが3セクのようである。
では、何故こんなに3セクのコミュニティFMが多いのか。
今から10年ぐらい前だろうか、ある役所の方に呼ばれてコミュニティFMの開局計画を立案させられたことがあった。
何故、コミュニティFMを作ろうという話になったのか。
一つは、阪神大震災への教訓から、防災への施策が急務であったこと。(その為の予算化が比較的承認されやすかったともいえる。)
一つは、周囲の自治体がコミュニティFMを開設しはじめたこと。(隣にあって、自分のところにないというのは首長も肩身が狭いと思うらしい。ハコモノが典型。)
一つは、地域の実力者が強く押していること。(特に首長とか議会の議長とか商工会議所の理事長とか、早い話人気とり?)
理由はどうであれ、コミュニティFMを地元に作ろうという動きはそんなに悪いことではないので、協力できるところは協力しましょうと私は言った。
調査費も潤沢とはいえなかったが、最低限は予算化された。
役所からも10人程度(多い!)の担当者が任命され、私どもも業者の方々とプロジェクトを組んだ。
途中の作業は、コミュニティFM関係者の方ならおわかりだろうから省略する。
半年ほどで、役所への提出用(議会向け)コミュニティFM開設趣意書を完成させ、一連の調査作業は終った。
その後、実際どうなったのか私はよく知らない。
私は他の業務があり、コミュニティFM設立の具体的プロセスにまで時間はさけなかった。
第一、毎日通えるような場所にその自治体はなかった。
本格的にコミュニティFMに関与するには、そこに住まないといけなくなる。
別のコミュニティFMの方からも、同じような話をいただいたが、そこまでコミュニティFMにのめりこむつもりはその当時はほとんどなかった。
何しろ、私の仕事のメインは会社の経営だったのだから。
とはいえ、その時の経験が今のコミュニティFMへの基本的な認識へとつながっている。
明日から、役所とコミュニティFMについての認識を少し書いて行きたいと思っている。